千曲市(長野) 五里ヶ峯(1094.4m)、鏡台山(1269.1m)、大峯山(841.4m) 2023年12月9日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 3:54 窪山展望公園−−4:03 尾根取付(害獣除け柵)−−4:13 林道−−4:29 送電鉄塔−−5:00 大峯山−−5:15 林道−−5:29 廃林道−−5:43 廃林道終点−−6:22 鏡台山北峰−−6:31 鏡台山 6:35−−6:47 富士見台直下−−6:55 林道−−7:03 送電鉄塔−−7:37 五里ヶ峰 7:40−−7:55 971m峰−−8:07 942m峰−−8:18 875m峰−−8:20 送電鉄塔−−8:48 尾根取付(害獣除け柵)−−9:01 窪山展望公園

場所長野県千曲市
年月日2023年12月9日 日帰り
天候快晴
山行種類一般登山+プチ藪山
交通手段マイカー
駐車場あんずの里 窪山展望公園を利用
登山道の有無875m峰北西の送電鉄塔〜五里ヶ峯〜鏡台山〜1011m峰南を通る廃林道までは道あり。それ以外は道無し
籔の有無ほぼ無し。ただし道が無い区間では多少の灌木と多くの倒木あり
危険個所の有無無し
山頂の展望五里ヶ峯:西側が大展望
鏡台山:西側が開ける
大峯山:無し
GPSトラックログ
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コメント今週も毎度のコースで体力トレーニング。この時期にしては気温が高めで今回は雲海は見られなかったが、雪雲が皆無で北アルプスがきれいに見えていた。大峯山への登りで古い鹿の角を発見し、山頂の枝に引っ掛けて置いてきた


五里ヶ峯から見た立山。今回は好天に恵まれて大展望を楽しめた


窪山展望公園駐車場を出発 ここで尾根に取り付く
林道(標高520m付近) 送電鉄塔直下の灌木藪
送電鉄塔(標高620m付近) 送電鉄塔から見た千曲市街地の夜景
送電鉄塔東側のトラロープ。でも道は無い 岩場(標高670m付近)
標高810m付近で古い鹿の角をゲット 大峯山山頂
大峯山山頂に鹿の角を残置してきた 林道の標識
ここから廃道化した登山道に取り付く 廃林道に降り立つ(標高970m付近)
廃林道終点(標高1040m付近) この標識から刈り払いあり(標高1080m付近)
1134m峰 1267m峰(鏡台山北峰)
鏡台山山頂。まだ日の出前で暗いまま 鏡台山山頂からの西側の展望。白いのが北アルプス
鏡台山から見た北アルプス。まだ薄暗い時間帯に撮影したため鮮明さに欠ける(クリックで拡大)
鏡台山南東直下から見た富士山 富士見台の岩場を巻く
五里ヶ峯遠望。今回は雲海は無い 林道
920m鞍部の送電鉄塔 920m鞍部の送電鉄塔から見た北アルプス
午前7時12分に太陽が顔を出した 斜面に朝日が当たる
3箇所の水溜りのうち二つは涸れていた。残った一つは凍結 五里ヶ峯山頂直下
五里ヶ峯山頂 五里ヶ峯から見た乗鞍岳
五里ヶ峯から見た穂高 五里ヶ峯から見た槍ヶ岳
五里ヶ峯から見た北アルプス
五里ヶ峯から見た乗鞍岳〜蓮華岳(クリックで拡大)
五里ヶ峯から見た蓮華岳〜小蓮華山(クリックで拡大)
五里ヶ峯から見たスバリ岳〜鳴沢岳と立山
勘助道(標高950m) 920m鞍部(商売池口)
971m峰 942m峰
875m峰 875m峰北西の送電鉄塔
送電鉄塔から見た穂高〜燕岳 送電鉄塔から見た蓮華岳から爺ヶ岳
送電鉄塔から見た穂高 送電鉄塔から見た槍ヶ岳と大天井岳
送電鉄塔から見た立山 送電鉄塔北側から見た鏡台山
送電鉄塔から北に派生する尾根に入る 尾根末端
尾根末端の柵の出入口 柵から外に出たところ
大峯山 下ってきた尾根を振り返る
猫が居ついている工場 あからさまにこちらを警戒している
この茶トラはいつも目を細めて日向ぼっこ この猫も思いっきり警戒モード
高妻山と飯縄山 窪山展望公園駐車場到着
窪山展望公園から見た北西の展望 窪山展望公園から見た小蓮華山〜乗鞍岳


 もう12月に入って北陸地方の山は新雪に覆われてしまったので、体力トレーニングのため今週も近場の鏡台山〜五里ヶ峰周回に出かけることにする。天気予報は冬型が緩んで好天で気温が上がるとのことだが、早朝に登る私にとってはあまり関係がない。というのも長野は朝と日中の気温差が大きく、日中に気温が上がる日でも朝は冷えるのであった。特に盆地の底には冷気が溜まるので、晴れた日は放射冷却で冷やされた空気が溜まるので気温が山の上よりも下がることがあるくらいだ。

 車に乗る前にガラスに付いた霜を落としてから出発。車の外気温表示は-1℃であり、最近の朝と変わりがなかった。無人の窪山展望公園に車を置いて歩き出す。天気は快晴で頭上は満天の星空が広がりほぼ無風であった。

 果樹園の広がる斜面に続く舗装された車道を上がって、変形十字路で左に折れて細い舗装道を少し下る。果樹園境界の土の法面直下の右へ入る作業道に進めば背の低い害獣除け柵が登場し、いつもの尾根取り付きである。

 柵を跨ぎ越して急斜面登りの開始。最初は地面が緩くて私の過去に私が歩いた形跡が残るが、地面がしっかりした場所では歩いた跡は残らないので適当に歩きやすい場所を上がっていく。さすがにこの時期は低灌木の葉もほぼ完全に落葉している。

 いつもよりやや左寄りで林道に到着。獣道を利用して土の法面を突破して再び斜面へ。道は無いが藪も無く、適当に歩きやすい場所を選びつつ尾根の芯を外さないよう注意しながら上がっていく。まあ、登りならルートを外しても上を目指せば必ず大峯山山頂に出るので、細かいことは気にしなくていい。

 送電線手前で毎度の灌木藪が登場。ここも毎回同じ獣道を利用するのでそのうち道ができそうだ。送電鉄塔の根元で藪を突破して視界が開け、千曲市街地の夜景を撮影。このルートの中では数少ない展望地である。ただし毎回真っ暗な時間帯に通過しているので夜景以外は見えないが(笑)

 送電鉄塔を通過すると獣道は右へとトラバースして灌木藪を逃げているので、その通りに進んで植林帯に達するといつものトラロープが登場。ルートを示しているように思えるが道はなく、トラロープの上に倒木が倒れていたりする。トラロープの最後の方は灌木藪が少々うるさいが距離は短い。

 次のランドマークは標高670m付近の大岩で、通過時刻記録用に写真撮影。この先が唯一の尾根が細く明瞭で傾斜が緩やかな場所だが距離は短く、再び広い尾根の急登に逆戻りだ。この尾根は山頂直下は傾斜が緩いが、そこまでは一気の登りの連続である。まあ、それだけ効率がいいとも言えるが。尾根が広く明瞭ではないので、下りだと方位磁石が欠かせないだろう。登りだからこそ真っ暗な時間帯でもここを歩くことが可能だ。

 標高810m付近で地面に落ちていた鹿の角を発見。何度もこのルートを歩いているので、これまで毎回も見落としていたことになる。でも鹿の角は保護色で地面に落ちているのを発見するのは非常に難しいのがいつものパターンで、足元に落ちていても気付かないことがある。長野に引っ越してきてから地元で拾ったのは初めてであったが、この角は古くて先端が欠けていることもあり、自宅に持ち帰るのは止めにして大峯山山頂に置いていくことにした。片手に鹿の角を持ったまま上がっていくのは妙な感じだったが、拾ったのが山頂に近い場所だったのでそう長い時間はかからなかった。

 大峯山山頂に到着。まだ真っ暗で樹林の隙間から市街地の明かりがポツリポツリと見えるだけ。風はほぼ無風でごく弱い北寄りの風で、この程度なら防寒装備は不要であろう。山頂の適当な枝に鹿の角を引っかけて先に進んだ。鹿の角が欲しい方、どうぞ取りにきて下さい。林道から往復すればそれほど時間はかからないだろう。ただし、季節が進むと林道に積雪、凍結してスタッドレスタイヤでも走行がきつくなってくるのでお早めに。

 林道から廃道化した登山道へ入るが、今回も最後の方で道を外してしまった。笹が生えている区間は逆に道が判別しやすいのだが、笹が消えてどこでも歩ける植生の方が道がどこなのか判別不可能になり道を失いやすい。分かりにくいところはピンポイントでいいから目印を付けないといかんなぁ。たまには逆回りで歩いて明るい時間帯にここを通過して目印を付けるか。

 正しい場所より僅かに西側で廃林道に降り立ち、廃林道を終点まで歩いて現役の登山道に入る。この先は五里ヶ峯を越えて875m峰先の送電鉄塔まではずっと登山道を歩くことになる。標高1080m付近の標識を境界にして上側は笹が増えるがしっかりした刈り払いの道が続く。

 1267m峰(鏡台山北峰)を通過する頃には明るくなり始めてライト不要な明るさになり、鏡台山山頂では完全にライト不要になった。しかしデジカメで写真撮影するにはまだ十分な明るさではなく、西側に見えている北アルプスを撮影してもノイズで解像度がイマイチであった。しかし今日は雪雲は皆無で南から北まで良く見えていた。ついでに南側には樹林越しに富士山も見えた。

 このコースでは鏡台山が最高峰であるが距離的にはまだ中間地点ではないし、920m鞍部まで下ってから五里ヶ峯までの標高差約170mの登り返しがあるので、まだ楽はできない。とは言えしばらくは下りなのでこれまでより運動量が落ちて寒くなるので上着を着てから下りだした。今日は雲海は全く出ていなかったが冷え込みが弱かったからだろうか。

 林道を通過して920m鞍部の送電鉄塔を過ぎて五里ヶ峯への登り返し。送電鉄塔からは僅かに後立山北部が見えるが立木が多くて見通しはイマイチだ。

 今の時期の日の出は午前7時ちょっと前であるが、長野は周囲を高い山に囲まれており、その稜線を越えて実際に日差しが出るのはもう少し遅い時刻となる。今回は太陽が顔を出したのは午前7時12分であり、本来の日の出の時刻より20分以上遅かった。当然ながら日没の時刻も本来より早いだろう。このコースは大半が樹林帯であり、五里ヶ峰以降は主に西向きの稜線を歩くので早朝に日が当たる箇所は少なく、私が歩く時刻では五里ヶ峯への登りくらいである。

 五里ヶ峯手前の3箇所の水溜りの凍り方でその日の気温の低さが分かるのだが、今回は2つの水溜りの水が干上がっていて1箇所だけ水が溜まっていた。その表面は凍っているが、前日に氷が割られた状態から凍ったようで表面が荒れていた。水が消えた水溜りの泥濘には鹿の足跡があったので、鹿が氷を割って水を飲んだ跡かも知れない。

 最後の登り返しで五里ヶ峯山頂に到着。いつもなら山頂の草は霜で真っ白であるが今日は霜は無く、やはり気温は高めらしい。いや、いつもは雲海に覆われているのでその影響が大きいかもしれない。今日の展望は素晴らしく、北アルプスは南端の乗鞍岳から北端の白馬大池の乗鞍岳まで真っ白な稜線がずらりと並んでいて、穂高、槍ヶ岳、立山も見えていた。毎回これくらい見えてくれると嬉しいのだが。

 展望を楽しんで下山開始。残りの距離は全行程の1/3くらいで、累積標高差では100m程度の登り返しがあるがまとまった登りはなく、各ピークへの小さな登り返しのみだ。971m峰、942m峰、875m峰と越えて標高850m肩の送電鉄塔に到着。ここが最後の展望場所で穂高から鹿島槍ヶ岳付近が見えている。後立山北部は立ち木が邪魔をしてすっきりとは見えない。

 送電鉄塔からは登山道を離れて北に派生する枝尾根に入る。赤松樹林の尾根をぐんぐん下っていき、倒木が多い地帯は跨ぎ越えて尾根末端に到着し、害獣除け柵の出入口から外に出た。今日は雲海が出ていなかったので下界から大峯山がすっきりと見えていた。

 今日は土曜日なので猫が居ついた工場は操業しており、開けっ放しになった倉庫のドア付近の日が当たった場所にはちゃんと猫がいた。毎回のように茶トラの猫だけは私の存在をあまり気にしていないようで、目を細めて日向ぼっこしていた。他の猫はいつでも逃げ出せる態勢でこちらをじっと見ていたのもいつもの通りだ。

 果樹園と集落の舗装道路を登り返して窪山展望公園に到着。出発時と同じく車は私のだけ。公園から見える北西側には白さを失った飯縄山、斑に白い高妻山に真っ白な小蓮華山〜白馬大池の乗鞍岳が見えていた。車のガラスには薄っすらと霜が降りていたのでそぎ落としてから出発した。

 

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